2022年1月31日月曜日

JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered クリア後レビュー

 PS plusの12月のフリープレイだったJUDGE EYES、通称キムタクが如くをクリアしたのでクリア後レビューをしてみようと思います



JUDGE EYESと言えば、龍が如くを手掛けたスタジオがキムタクを主人公に据えた探偵のゲームだって言う程度の前知識しかない状態でのトライです。

ネタバレは大いに含むので未プレイの方は引き返すべし!


【面白かった点】

あのキムタクが!!!!と言うほどの感動はないけど、龍が如くで培ったプレイヤーをイラつかせないやりやすさと、退屈させない程度の難易度のバランスが良かった。

ストーリー上の演出も映画を思わせるようなカットシーンもあったりして、ダレがちなムービーシーンを飽きさせないような工夫をしてるのが良かった。


実際にある店舗で食べれる!飲める!!!


【面白くなかった点】

尾行がダルい
ダル過ぎる。
探偵っぽさを出すためか定期的にやらされるのだが、回を重ねるごとに尾行する距離が伸び、尾行対象が敏感になりダルさが増していくと言う極悪仕様。
次作でこれは無くなるか改善させられてるだろうな

京浜同盟がダルい
定期的に京浜同盟と言うチンピラ軍団が街を荒らしているのだが、その間は敵とのエンカウント率も上がっていてストーリーを進める上でも非常に邪魔。

バトルが単調
ボタンだけでアクションが変わる簡単仕様なのだが、終盤まで敵のパターンがほぼ一緒なので単調な作業となってしまう。
ボス戦も相手の一撃が痛いので、回避+単調プレイの繰り返し。
爽快感も言うほど感じられない。

敵も単調
ザコ敵、強めのザコ敵、ボスと種類は色々あるけど、ちょっとずつモーション違ったりするけど、ほぼ同じ。なので攻略法も同じ。敵のモーション盗んで・・・みたいな攻略はない。
スウェイで回避して連携技使ってれば大体勝てる。

【総評】

面白いけどやり込めないさらっとしたゲーム

主人公がジャニー○ズ事務所だから演出の幅が制限されてたりもする(かもしれない)中で爽快感ややり込み要素を詰め込もうと一生懸命頑張った感じが伝わってくる。

その成果もあってゲームとしてはまとまっていて、あまり深く考えず根を詰めずに楽しめるゲームに仕上がっている。




が、歌舞伎町を模した神室町で活躍する探偵をテーマに選んだ割に、歌舞伎町のような華やかさと陰鬱さを孕んだ混沌とした神室町ではなく、品行方正で清く明るくちょっと影もある素敵な神室町だった印象が拭いきれない。

やはり主人公がヤクザなのか探偵なのかでだいぶ変わってしまうのだろう。


ストーリーも、些細な事件の裏に国をも巻き込む大きな陰謀が隠されていた!!!!と言うワクワクする感じにはなっているのだが、探偵と言う性質上「推理」と言う要素を絡めなければならなかったからか、スケール感は感じられなかった。
また、その推理の部分も何度もチャレンジ出来るし基本的には一本道ルートなのでプレイヤーが頭を働かせる必要はほぼなかった。まあゲームでの推理は仕方ないのかもしれないが、プレイヤーが悩んだという記憶はほぼない(酒飲みながらやったので記憶してないという事はよくあったが・・・)

では、じゃあ、つまらなかったかと言うとそんなことがないのがこのゲームの不思議な所であり、魅力なのかもしれない。

キムタクはじめ、滝藤賢一や谷原章介などの演技力がいいスパイスになっていたと思う。
表情はやはりゲームの域を出ないのだが、セリフでプレイヤーを引き付ける魅力ことには成功していた。
こう言っては失礼なのだが、キムタクはキムタク演技と言う印象が強かったが、上手くゲームにマッチさせていたと思う。
むしろ映画化すればいいのに、と思うほど良かった。

ただ、やはり惜しむらくはピエール瀧である。
ピエール瀧バージョンが見てみたかった~~~~~~!!!残念過ぎる!!!!


12月のフリープレイだったので丸2か月楽しめたので十分満足いく作品だった。
プラチナは目指さないけど、続編はちょっと気になる内容でした!