世間の盛り上がりはどうだったか分かりませんが、ここ数年、リーガエスパニョーラを愛するようになったためか、今まで以上にワールドカップにのめり込んで楽しみました。
そのため、睡眠不足も増えることになり、職場に多少の迷惑も・・・w
とは言え、4年に一度のワールドカップ。
サッカー好きとしては、やはり総評してみたくなりますよね!
雑感込めて総評していきます!!!!!!!
今回のワールドカップと言えば、VARの導入とフェアプレーポイントと延長戦での4人目の交代が可能と言う大きなレギュレーションの変更がありました。
そして、バロンドールを争うであろう、メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマールが揃って出場することでも注目を集めていました。この3人の誰かがワールドカップを掲げることが出来たら、そいつがバロンドーラーだろう、と。
さらに、個人的には愛してやまないイニエスタ最後のワールドカップとしても注目しています。前々回、ワールドカップ優勝を決めたイニエスタのゴールに胸を打たれた人は多いと思います。
そんなこんなで始まったワールドカップ。
前回覇者のドイツが予選敗退したり、日本がコロンビアに勝ったりと大番狂わせもありました。
【VAR】
やはり大きかったのはVARだと思います。問題点はいくつかあると思います。
「試合を決定づける重要な局面」に利用されるのですが、そもそものサッカーのルールに曖昧な部分がある以上、ルールの変更からしないと難しいんじゃないかな?と言うのが率直な印象です。
例えばハンド。
故意なのか、故意じゃないのか。これはビデオでは分かりません。
となると、結局当たったか当たってないかが重要になります。
今後、後ろで手を組んでシュートを防ぎに行くシーンが増えるでしょう。
ですが、ヘディングではそうはいきません。バランスを取るためにも手はフリーで動かす必要があります。
下手するとオフェンス側はヘディングで競り勝ってゴールを狙うよりは、ヘディングで競り勝って相手の体に当てることを狙うようになるかもしれません。
ゴール前のそんなシーン、単純につまらなくないですか?
そして、例えば「試合を決定づける重要な場面」について。
今回の決勝戦はフランスVSクロアチアでした。
その試合の先制点は試合を左右する大きなものになります。
今回はフランスのグリーズマンがフリーキックで決めました(正確にはフランスのオウンゴールだけど)。
そのフリーキックはグリーズマンが得たファウルでしたが、完全にシミュレーションでした。ファウルになった瞬間は分かりませんでしたが、1回スロー再生が流れた時には怪しさ満載でした。
ですが、その判定はVARを使うこともなくファウルとなり、直接フリーキックがクロアチアの選手に当たりゴールネットを揺らしました。
つまり、VARを使わないファウルが試合を決定づける重要な場面になったのです。
これって矛盾してない?
と言うことで、VARには否定的です。
決勝のフランスの2点目のPK。あれが試合を決定づけたといっても過言ではないであろう、あのPK。
確かにハンドです。が、今までであったら流される程度のハンドだったと思います。
ただVARで見てしまうと明らかにハンド。
審判がモニターチェックしてグラウンドに戻ろうとして、再びモニターに戻ったことからもこの判断が難しかったことが分かります。
結局、審判の判断を困難にしてしまっているのではないかと邪推までしとります。
【フェアプレーポイント】
日本人は日本代表の試合でこの存在を知った人が多かったでしょう。
自分もそうです。
日本VSポーランド
あの試合の後半をどう思ったか、それでこのフェアプレーポイントへの印象も大きく変わっているのではないかと思います。
一般的にリーグ戦の場合、勝ち点、得失点差、直接対決、アウェイゴール数などで決めていきますが、そこにイエローカード、レッドカードを貰った枚数の差異も加味することになったのが、このフェアプレーポイントです。
ロシアワールドカップで最初にして唯一適用されたのが、日本VSポーランド戦でした。
フェアプレーポイント自体は悪くはないと思います。
相手より点数を多くとり、相手のシュートを防ぐ。そこにさらにカードを貰わないようにフェアに戦おうと言う意識付けを働きかけるのは素晴らしいことだと思います。
日本のように負けを受け入れてしまうチームが出てくるのは想定外だったのではないでしょうか。
なので文字通りフェアプレーポイントの負の部分ばかりが脚光を浴びる感じになってしましたが、システム自体はいいと思います。
蛇足ですが、今大会のフェアプレー賞はスペインが取って喧々諤々言われています。
「日本の方がフェアプレー賞に相応しい!」なんて言葉も出ているようですが、負けを受け入れている段階で日本は戦う意思を放棄しているので、フェアプレー賞には最も値しないチームだと思っています。
【4人目の交代】
決勝トーナメントになると勝ち上がり方式になるため、自ずと引き分けがなくなり、試合で雌雄を決めることになり延長戦が始まります。
延長戦に入ると4人目の交代が認められるようになりました。
クロアチアが決勝トーナメントに入り決勝戦以外は全て延長戦まで戦いました。
その延長戦。
4人目の交代が認められることで、選手の負担もですが、戦術的な意味でも広がりが増えるのでこれはナイスなレギュレーション変更だと思います。
サッカーもアメフトとかバスケみたいにバンバン交代させればいいじゃん!的な意見も聞きますが、そうしてしまうと全く別のスポーツになってしまいます。
なのに交代枠が増えるのは賛成って矛盾してるようなんですが、ギリギリの線引きを考えていく必要があるんじゃないかなぁと思います。
モドリッチとラキティッチはクロアチアの中心選手なのに、クロアチアで、いやワールドカップ出場チームの中でトップ3に入るほどの走行距離だったらしいよ。
延長戦をも戦い続けた二人に、ホント拍手だよ。
【総評】
そんなレギュレーション変更があった中でのワールドカップ。
俺が応援していたのはイニエスタのスペイン、ネイマールのブラジル、メッシのアルゼンチン、ラキティッチのクロアチアでした。
注目していたのは前回優勝のドイツ、グリーズマンのフランスあたりでした。
応援していたチームは悉く負けてしまい、切ないワールドカップでもありました。
パロンドールが有力視されているクリロナ、ネイマール、メッシは大活躍とまでは言えぬままにロシアを去り、イニエスタのスペインもかつての輝きを見せつけることなくフィールドを後にしました。
今までのワールドカップのイメージで言うと、一人のクラックがいたり、彗星の如く現れる選手がいたりするチームが活躍するイメージがありましたが、今大会ではそのイメージは覆されました。
優勝したフランスは確かにスター選手は数多くいます。
グリーズマン、ポグバ、ムバッペなどなど。
ですが、今までの大会のように突出した輝きがあったかと言うと、それほどでもなかったように思います。
準優勝のクロアチアにしても、モドリッチ、ラキティッチがいますが、どちらかと言うと通好みの選手と言えるでしょう。
各リーグで戦術が高度化し、技術、フィジカルも高まってきた昨今のサッカー業界において、チームとしてのバランスが求められるようになってきたのかもしれません。
このワールドカップを機に、世界のサッカーがどう変わっていくのかが非常に楽しみでありません。
レギュレーション含め、今後のサッカーの戦術までもが今大会を機に変わっていく様を見届けていきましょう。
さ、次はリーガ・エスパニョーラだ!
今年からプレミアも追いかけようか思案中・・・w
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