2018年10月31日水曜日

El Clásico 1(18-19シーズン クラシコ)

今シーズン1回目のエル クラシコ。

メッシは前節、腓骨を骨折しベンチ外。
レアルはCR7がユベントスへ移籍。

つまり、ここ数シーズン、クラシコを、リーガエスパニョーラを盛り上げてくれていた両エース不在の中でのクラシコになる。

そんなクラシコを振り返りたい。




【試合背景】

昨季、R・マドリーはチャンピオンズリーグを3連覇。前人未到の偉業である。
その喜びの最中、ジダン監督が退任を表明。
次期監督が不透明なままワールドカップが始まる。本線がいよいよ始まる・・・と言うタイミングでスペイン代表監督だったロペテギ監督がR・マドリーの監督に就任することが発表された・・・
スペインサッカー連盟が激怒しワールドカップ開幕前日にロペテギを解任。
(スペイン代表は急遽就任したイエロ監督と共に闘い、決勝トーナメント初戦で敗退してしまう)
そして、ワールドカップ後、絶対的エースだったクリスティアーノ・ロナウドがユベントスへの移籍を発表する。
エースにして得点源だったロナウドの穴を埋められずに、順調とは言えない序盤を過ごしつつ迎えるクラシコ。
監督の今後の去就に大きな影響を与える試合となることが予想される。


一方、バルセロナ。
リーガエスパニョーラは優勝を飾り、チャンピオンズリーグは準々決勝で敗退。
監督はバルベルデが継続することになった。
長年チームを引っ張って来たイニエスタが退団し、キャプテンをメッシに譲ることになった。
戦力の出入りはあったが、大きな変更点はなく今シーズンを迎える。
無敗記録は昨シーズン程ではなかったが、イニエスタ不在とは言え何とか勝ち点を重ねている。
そんな中、前節調子を上げてきていたメッシが骨折。クラシコには出場することは難しくなってしまった。
絶対的エース不在の状況で、真価が問われる試合となることが予想される。

【結果】

5-1でバルセロナの勝利!!!!
マニータ!!!!!!

【スタメン・交代】

 

【講評】

前半


前半は完全にバルサペース。
確かにバルサはアルトゥールも第二のシャビと言われるぐらいの切り返しでキープして、ショートパスでリズムを作っていくし、ラキティッチも調子を取り戻してきて抜群のポジショニングで相手の攻撃の芽を摘むし、ブスケツは長短のパスを織り交ぜながらフィールド上で上手にタクト振るってるいた。
とは言え、レアルともあろうチームが自由にやらせすぎ。
ジョルジ・アルバも自由に動き回り、右サイドを何度も切り崩しにかかる。
その結果、アルバからコウチーニョに絶妙のクロスが入り先制点。

レアルの中盤を見てみる。

クロース、カゼミーロ、モドリッチ。

モドリッチはワールドカップのMVPだ。
クロースは稀代のパサーだし、カゼミーロの守備能力の高さは秀逸である。
その中盤の3人が全然顔を出さない。ボールに触れていないのである。
この3人が機能しなければレアルは死んだも当然。
バルサがこの3人を消したというよりは、勝手に消えていたと言った方が近いのではないだろうか。

その後もバルサペースで試合は進み、スアレスがPKを獲得し難なく決めて2-0。

前半はこのまま折り返して後半突入。

後半


ロペテギは後半に入り布陣を3-5-2に変更。
ヴァランに変えてルカス・バスケスを投入。
この作戦は奏功し、後半に入り中盤をレアルが支配するようになる。

前半、リズムを作り出していたアルトゥールが消えてしまった。
彼は守備力、若しくはスタミナが今後の課題になってくるのかもしれない。

中盤でボールが回せるようになったレアルはバイタルまで侵入することも増え、ついにマルセロがゴールをこじ開けた。
その後もレアルペースで試合は進むが、モドリッチのシュートもゴールポストに嫌われ、クロースやマルセロもミドルシュートを放つがいずれもキーパー正面であり、テアシュテーゲンは難なくキャッチしていた。

決めるべき時に決めきる選手がいない。
所謂、決定力不足。日本代表でもたびたび言われるが、日本はそんな選手いたことがないのだからない物ねだりである。
が、レアルは違う。昨シーズンまでいたのだ、決めるべき時に決める選手が。
その不在がカンプノウで白日の下に晒されてしまったのである。

そしてバルベルデも動く。
インテル戦では輝いていたが、イマイチ精彩を欠いたラフィーニャをアウト。
そこにデンベレやビダルではなく、セメードを投入。つまり、セルジ・ロベルトを一枚上げると言うことだ。
それは1点差を守るためにディフェンシブに行くのではなく、前に早く攻め上がり追加点を狙おうと言うメッセージでもある。

その後、アウトゥールに変えデンベレを投入。
デンベレ→S・ロベルトと繋ぎ、ロベルトからスアレスへ息の合った(やや無茶ブリにも見えたが)アシストからスアレスのヘディングの2点目。

もうこの頃には再びバルサペースになっていた。
コウチーニョに変わり入ったビダルもバルサ移籍後&クラシコ初ゴール。

結果はマニータ。
5-1でバルセロナの勝利である。

メッシ抜きのクラシコをマニータで勝った意味は大きい。
メッシだけではないと言うことを証明できたのだ。

そして、スアレスはハットトリック。
今後、さらに点数を伸ばしていくことだろう。

そして、レアル。
ロペテギは案の定解任。
レアルにとっては最悪の序盤となってしまったが、ここから再び這い上がってくるのではないかと思う。
クラシコをマニータで負けると言うのには、奮発するには十分すぎるきっかけではないだろうか。また、そうあって欲しいと願ってやまない。
クラシコでは気合入りまくりのクリロナを何度も見たが、今のチームではだれが気持ちを出してるんだろう。ラモス、どーした!!!

【選手講評】

テア・シュテーゲン 7点
モドリッチのシュートなど運に助けられた部分もあるが、バルサの組み立てはGKから始まることを感じさせるシーンも幾たびもあった。
はよ、ドイツ代表の正GKになってくれ!

セルジ・ロベルト 9点
右サイドバック→右インテリオールと試合中に役割が変わったにもかかわらず、豊富な運動量でチームに貢献した。
得点に絡むパスも多く、この調子で行けば再度スペイン代表招集も・・・頑張れ!

ジェラール・ピケ 7点
ディフェンスラインを統率。相方のラングレがまだ不慣れな部分もよくフォローしていた。ラモスへのブーイングへも静かにするようにジェスチャーしたりと珍しく大人な一面もw
後半すぐに相手のフォーメーションチェンジに対応仕切れなかった部分があるので、ディフェンスリーダーとして、更なる奮発を期待したい。

クレマン・ラングレ 6点
点数にすると低評価風だけれど、実質そこまで悪くはなかった。
1対1での強さやカバーリングなどウムティティが戻って来てもいいライバルとして競ってくれそう。
フィードの良さに定評があるとのこと。もうちょっとチームに慣れる必要はありそう。

ジョルジ・アルバ 9点
言わずと知れたバルサの左バックアタッカーw
コウチーニョの先制点を演出。その後も何度も裏を取ったり再度を駆け抜けたり。
メッシがいなくてもスアレス、コウチーニョとの連携もあることを証明。
エンリケ!!!見てるか!!!!

イヴァン・ラキティッチ 7点
中盤のバランサーとして数字には表れないが、攻守の目立たない側面で活躍。
アルトゥールが入ったことで負担も減ったのか、パフォーマンスが向上してる気がする。
そして、何気にセメ―ドとの連携が良くなってる印象もある。

セルヒオ・ブスケツ 7点
攻守の切り替え時に相手の出足を挫いたり、守攻の切り替え時に迫ってくる相手をいなしたりと、ここぞと言う時に溜めを作ってくれる。
アルトゥールの存在はデカイ。

アルトゥール 8点
ビッグクラブからの移籍でもない若干21歳の選手がここまで短期間でバルサにフィットするだなんて、誰が想像できただろうか。
ボールを持てば半径の小さいターンで相手をかわし、ショートパスを繰り返しチームにリズムを与える。
その姿にシャビを重ねる人も多い。
オフェンス面での脅威が足りないこと、スタミナ面などまだ課題はあるとは言え、とっくに及第点はクリアしている。
てか、今回調べて知ったけど、アルトゥールが欲しかったからパウリーニョが移籍したってホントかよ??

ラフィーニャ 7点
インテルの恩返し弾でメディアでも騒がれてのクラシコ。
インテル戦程の活躍はしなかったものの、独特のリズムのドリブルとキープ力でバルサのポゼッションに効果的に関われていた。
欲を言えば申し越し積極的なドリブルを見せてほしい所である。
まだまだ伸びしろがあると思っているので、もうしばらくバルサで頑張ってもらいたい。

ルイス・スアレス 10点
ハットトリック!!!!いやっほぉぉぉぉ~~~~!!!!!
ゴールから遠ざかっている・・・なんて言われたりしてたのに、蓋を開けたらこれだよ。
1点目のPKはVARの恩恵だったけど、2点目のヘディング、何あれ。あの至近距離でのパスをあのタイミングであの勢いであのコースに決めれるとか凄すぎる!!!!
そして3点目も、何あの落ち着きっぷり。やばすぎる!!!!
さすがと言わざるを得ない!

コウチーニョ 9点
左サイドのフォワードのレギュラーとして定着。
インサイドに切れ込んでのシュートは警戒されまくって、見る機会減ってしまったけど、アルバとのコンビネーションも上がって来て、選択肢が増えてきているので、その内、得意のシュートも散見できるようになるはず。
まだまだ得点を伸ばしていきそう!

【交代選手】

ネルソン・セメード 7点
ラキティッチとのコンビネーションが良くなってると言うか、試合中にラキティッチが指示してる場面をちょこちょこ見かける。レギュラー定着とまでは行っていないけど、攻め上がりの迫力は魅力的。
バルサのサッカースタイルを理解したら、いいサイドバックになってくれそう!
私服もおしゃれで好きw

デンベレ 8点
放出の噂もチラホラ出始めてしまったフランス代表。
ポテンシャルの高さばかり評価されててなんだか可哀そうな子。
けど、よーやくフィットし始めてきてる印象はある。まだ無駄なチャレンジなんかは多いけど、突破力はやはり目を見張るものがある。
ビダルへのアシストでアピールは出来たんだと思う。

ビダル 8点
元々好きな選手じゃなかったから、バルサに来るって聞いて複雑だった。
けど、合流したらしたで、あまり試合に出れなくって可哀そうに・・・と思ってたw
途中出場とは言えゴールを決めたのはビダルにとっても大きかったんじゃなかろうか。
パウリーニョのようにハードワーク出来るので、バックアッパーかもしれないけど今後ますます活躍の場が増えると思う。

以上

バルセロナは首位を奪還!
チャンピオンズリーグも勝ってるし、楽しみが止まらないっ!!!!


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